幸運をもたらすパーワーフードとプライマリースーパーフード10、春の七草、冬至の七草。

年越しそば 色々あります。「○○料理」

 「今日はこれを食べたいな。」「明日は何食べようかな。」こんな言葉が各家庭では飛び交っている光景が日常の中では見られます。それほど食べるという行為は人が生きていく中で重要なものです。またそう考えていられること自体がとても幸せな時間なのではないでしょうか。明日雨が降らないようにとてるてる坊主を軒先に吊るしたり、事がうまく運ぶように神社にお祈りしたり、私たちは昔から祈ることで願掛けをしてきました。実は食べ物も同じで食べると心身ともに健康を取り戻せたり、人との関係が円満になったりする食品があるのです。今回は幸運を運んでくれる様々な食品について調べてみました。

古代中国での儒教・天文学・医学にも精通する陰陽五行の考え方。

夜空

 「偶然知り合いと街でばったり出くわした。」、「何故か赤いものに興味が沸く。」、「身体を動かすことが好きである。」などなど理由は分からないけれども何故だかそうであるということが世の中にはよくあるものである。また「引っ越したら急に物事がとんとん拍子に上手く回り始めた。」「あの時予約を入れていたから今日行けることになった。」なんて事も日常では起こりうる出来事である。

 古代中国では世の中は木、火、土、金、水の五つから成り立っていてお互いに強めたり弱めたり作用し合いながら成り立っているという考え方があります。木は擦り合わさって火をおこし、火が燃えて灰になりやがて土にかえり、土からは鉱物が産出し、鉱物は溶かすと液体(金)になり、液体(金)はやがて土に戻る。木は金(刃物)によって切り倒され、火は水によって消され、土は木によって押しのけられ、金は火によって溶かされ、水は土によってせき止められる。このようにお互いに強められたり弱められたりして関係している。

 この五行という思想を中国では儒教、医学、天文学の基本として取り入れました。仁・礼・信・義・智は孔子が先駆者となって広めた儒教の教えでする。それぞれ仁=木、礼=火、信=土、義=金、智=水とし五行に当てはめました。仁は人を思いやる心、礼は相手への敬意を払うこと、信は約束を守り誠実に行動すること、義は利欲にとらわれず物事を成すこと、智は知識を蓄えることを意味します。漢方では人の身体も自然界の一部であると考え、5つに分類しています。肝・心・脾・肺・腎です。肝は肝臓、心は心臓・小腸、脾は脾臓や胃、肺は肺臓、腎は腎臓のことです。肝=木、心=火、脾=土、肺=金、腎=水として五行に当てています。天文学では木星・火星・土星・金星・水星となります。また色も当てはめて考えられます。青色と緑色=木、赤色=火、黄色と茶色と金色=土、白色と銀色=金、黒色=水です。更に方角、運勢、相性や性格までも五行と連携して判断されます。パワースポットに行くと癒され新たなパワーを宿すことができるとよく訪れる人もいますがこれも実は五行と方角の関係性に基づいています。実はパワーストーンも同じように五行と色の関係性が関与します。パワー〇〇と言えばもう一つパワーフードがあります。このパワーフードも五行と色の関係性と関わりがあります。加えて風水とも関係性を持っています。

 今回はパワーフードとはいかなるものなのか解読したいと思います。さらに範囲を拡大させて古くから食べられる栄養価が高いスーパーフード、七草の日に食べる消化吸収を助ける春の七草、冬至に食べる1年の無病息災を祈る冬至の七草もご紹介します。節目と言われる時期は季節の変わり目であり五行においても土は季節の変わり目を表します[春=木、夏=火、秋=金、冬=水]。こうした時期には古くから神々に食べ物をお供えして神のパワーが宿った供え物を頂き無病息災を祈る習慣があります。「旬のものを食べると体に良い。」というのも栄養が一番蓄えられているからという理由もありますが、パワーフードの側面からすれば大地のパワーを頂くという考え方があります。それでは金銭面、恋愛面、健康面の三面からパワーフードを探ってみることにします。

 まず最初にそれぞれの生年月日からあなたの星回りを調べます。以下に四柱推命で貴方はどの星回りに当てはまるか調べて参考になさってください。人それぞれ星回りがありそれぞれの吉方位があります。さらに参考までに運勢も掲載しておきます。

あなたの星回りはここをクリックしてお調べください。

注意事項:東洋占星術(太陽太陰暦)では2月4日が1年の始まりとされます。よって例えば昭和47年生まれの人でも2月3日生まれまでの人は昭和46年生まれとみなします。お間違いのないようにあなたの星回りを割り出してください。また令和元年生まれの人は平成31年生まれとみなします。

(2023年度の吉方位と運勢。)

一白水星特になし来年に向けて足場を固める年です。前半は運気が沈むこともありますが焦らずにじっくりと基礎固めをしましょう。今は知識を蓄え来年に向かって飛躍のチャンスを掴みましょう。
二黒土星東北・西・西北・西南昨年と比較すると運気が飛躍的に上昇する年となります。周囲からの力添えもあるので積極的に声をかけ感謝の気持ちをもって取り組みましょう。そうすることで周囲の人々にとってはあなた自身が居なくてはならない存在となり運気アップをもたらします。
三碧木星北・南西努力が報われる年となります。新たな出会いもあり人脈も広がります。光があるところには影があるように反面トラブルに悩まされることもあります。すれ違いや行き違いを未然に防ぐためにも相手への配慮と気遣いを忘れないようにしましょう。総じて追い風に乗り飛躍する一年なので積極的に挑戦してみるも吉です。
四緑木星西南今年はまとめ役として周りの人たちへ還元する年となります。相手の都合を第一に考えながら日々を過ごすと周囲からの手助けが得られる。寄り添う気持ちがあれば安定した1年を過ごせる。
五黄土星南・東・北・北東今までの成果が実り新たな一歩を踏み出す年となります。不安な面もありますが、もともとリーダー気質がある星回りです。謙虚に慎ましく遂行しましょう。
六白金星南・南西・北東仕事運、金運、健康運において下降線を辿る年となります。ただ人との関わりにより救われる時期です。一歩退いて先入観や思い込みを捨てるとすんなりと解決するかもしれません。向上心も旺盛なままに駆け上りたい気持ちがあるとは思いますが本年はゆっくりと今までの成果を味わい楽しく心豊かに過ごしましょう。
七赤金星南・東・北前年からの運勢のまま好調に推移しますが今年は転換の年となります。一旦は我に返り気持ちを整理してから新たに後半戦に突入するのが最善です。周囲の手を借りながら計画的に俊俊と乗り越えましょう。そうすれば今年の晩秋の頃には運気が上向き上昇気流の波に乗れるでしょう。
八白土星東・北東・南西迷いも晴れる清々しい年です。これまで積み上げてきた選択と行動の結果がもたらされて周囲からも高く評価されます 。また去年に引き続いて出合いに恵まれます。生き甲斐ややりがいのある環境を優先して選択すべきです。
九紫火星前年からの延長線上で年の前半はまだ停滞期に当たります。何事も思うようにいかないのは当たり前です。それでも努力を続ければ後半には運気が少しずつ上向いていくでしょう。前半の6月は運気の底になるので大きな決断は避けたほうが無難です。気持ちはおおらかにして冷静沈着に乗り切りましょう。

健康に豊かで幸せを感じる人生を送るためのパーワーフード。

 節目は季節の変わり目であり昔から子供の成長を願い祝いの行事が行われたり、災いが起こらないように神々に祈願したりしていました。正月もその年の豊作を祈り歳神様に祈ったのが始まりです。

 おせち料理は盛大に祝うためのおもてなし料理です。例えば紅白かまぼこの紅は魔除け、白は神聖を表しています。栗きんとんは黄(金)色が金運、卵焼きも黄(金)色が金運、紅白なまずは紅と白で水引きに模して縁起が良い物、黒豆の黒色は邪気を払い健康で丈夫になるように祈るとされます。

 パーワーフードもこれと同じで黄(金)色は金運、ピンク色、赤色は恋愛、黒色は邪気を除き、緑色はストレスを癒し、茶色は堅実を表します。五行で味覚は酸味=木、苦み=火、甘味= 土、辛み=金、鹹味(かんみ)=水です。酸味は消化を助け、苦味は熱を下げ、甘味は食欲を増し、辛味は気の巡りを良くし、鹹味(かんみ)は塊を柔らかくします(便を柔らかくし便秘解消など)。食品では酸味は梅干し、柑橘類、苦味は緑茶、山菜、ごぼう、ゴーヤ、ピーマン、甘味はかぼちゃ、さつまいも、辛味はしそ、ねぎ、生姜、にら、スパイス、鹹味は海藻、貝、味噌、醬油です。医学や漢方にも通じています。

金運に良いとされるパーワーフード。

シュークリーム

 甘いものは豊かさの象徴とされ金回りが良くなるとされます。黄(金)色は実りや豊かさを表し金運を呼び込むと言われます。また丸いものは円が縁と関連し人との縁が生まれて昇進して収入アップに結びつくという考え方があります。かぼちゃは五行では甘味に当たり丸いものでもあり金運にいい食品です。またさつまいもも甘味に当たります。黄色のパプリカ、コーン、バナナも黄色という色から金運アップが期待できます。黄色以外で黄金色も同じで鶏の唐揚げ、フライドポテト、油揚げ、バケット、いなり寿司などがあります。

 紅白まんじゅうなどに見られるように祝い事では白も縁起のよい色とされます。クリームシチュー、おもち、白身魚のムニエルなどで、揚げ出し豆腐は回りが黄金色で中は白です。

 甘いものはそのままデザート全般です。その中でも黄(金)色や白が入っているモンブラン、カステラ、大福、団子です。大福や団子に関しては丸いものにも当てはまります。このように甘くて、丸くて、黄金色、という三点がより揃ったほうがより効果があると言えます。

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恋愛に良いとされるパーワーフード。

パスタ

 恋愛が成就するためには先ずは人との縁が必要です。加えて固い絆で結ばれて始めて結婚に至ります。また長く結婚生活を続けるためには仲睦まじく円満であることが条件となります。パワーフードにおいては長いものが縁を引き寄せ結ばせるとされます。そば、うどん、パスタ、ラーメンなど長いものは縁が巻きつく、長く繋がる、長く続くとされます。正月料理の伊達巻は大切な文章や絵画は巻きものとしていたことから縁起のいいものとされて食べられています。

 ピンク色、赤色は愛をはぐくみ、豊かな愛情を表すとされます。りんごや桃などは丸いものでもあるので円満も象徴します。またりんごや桃の中身は白色で『白と銀色=金』の五行に当てはまります。金は刃物や鉱物を表し固いものを指します。固いものは絆であり、二人の関係は安定するという意味があり愛情運がある食品であるとなります。米も同様に捉えられます。

 また金運もそうですが甘いものは豊さの現れです。それに円満の象徴である丸いものがプラスされたどら焼き、おはぎ、まんじゅうなども食べると恋愛運が上昇します。

 オレンジなどの柑橘類は実を結ぶことか恋が結ばれる、かぼちゃは五行で甘味に当たり甘味=土です。形も丸いです。土を表すことから大地の恵み(命)を頂くこととなり甘いものに分類されることから豊かな家庭となり、丸いもので円満つまり安定をも表します。かぼちゃを食べれば結婚運が上がります。

健康に良いとされるパーワーフード。

オレンジ

 お金もある程度あり、円満な夫婦生活を送れて次に来るものと言えば健康的な生活です。おせち料理の黒豆はまめに健康で丈夫に過ごせるように願いを込めて食べられます。黒色には邪気を払う意味があります。病気などの魔を寄せ付けない ”魔を滅する” が込められます。緑色は若々しさの意味があります。菜の花の苦みや三つ葉の香りは邪気を寄せつけません。病気もなく若々しく健康でいられるというパワーフードです。お浸しや和え物にしてはいかがでしょう。

 オレンジなどの柑橘類はやる気、元気、陽気を表します。生命力を高め健康に繋がります。サワードリンクにして飲むとよいでしょう。根菜類は土にはびこり大地の栄養を十分に含みます。大地に根を張り生命力があるので煮物など温かくして食べると体も温まりパワーも得られます。

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社団法人日本スーパーフード協会が定める食品。

ココナッツ

 古くからそれぞれの国で食べられる健康に優しい食べ物があります。栄養バランスが良く、一般的な食材・食品に比較するとその栄養価が高くある特定の栄養成分が飛びぬけて多く含まれるスーパーフードです。日本スーパーフード協会はスーパーフードを広く普及させ、啓発することを目的に設立された団体で人々の健康と幸福を維持し、増進させるため資格制度を導入し講座を開いたり、イベントを催したり、企業と提携して商品開発を試みたり、海外にもその輪を広げています。

 スーパーフードには神様からの贈り物とされるカカオや不老長寿の幸運の果実と言われる桃など神話や神秘が語られる食品が多い。また自然保護や貧困などの社会問題にも貢献しています。例えばカカオはアフリカの首都ガーナで主要食物のバナナやキャッサバなどと並行して育てられ小規模農家では大切な収入源になっている。アフリカのガーナの人々は自分たちが食べるバナナやキャッサバの木の陰を利用してカカオを栽培し商品作物として相応な価格で販売し生活の糧を得ます。一方で消費者は安定してカカオが手に入ります。こうしてお互いに有益となる関係性がもたらされています。スーパーフード協会は優先的に国内で推奨するスーパーフードをプライマリースーパーフード10と名付けています。あまり深く知られていないスーパーフードにはどんなものがあるのか以下に列記してみます。

(プライマリースーパーフード10)

1.スピルリナ…30億年前に出現した地球最古の植物と言われる藍藻類。デザート、ジュース、スムージーに混ぜたりカレーにふりかけて食べる。青色の色素であるフィコシアニン、緑色の色素であるクロロフィル、赤(オレンジ)色の色素であるカロテノイドを含む。フィコシアニンは消化を助け、クロロフィルは血液を造り、カロテノイドは目に良いとされる。

2.マカ…2000年以上の間ペルー・アンデス山脈で生育する。インカの戦士たちが摂取していた根菜類。アンデスの人参として重宝される。シリアルやヨーグルトに混ぜたり、生のまますりおろして薬味としてステーキや刺身にタレとかけたり、スライスし揚げてチップスとして食べる。お酒に漬けて健康酒として飲むこともある。9つの必須アミノ酸を含む他にも非必須アミノ酸アルギニンを含みます。アルギニンは成長ホルモンの合成を促進し身長を伸ばし新陳代謝を促し糖質をエネルギーに変えて筋力強化に貢献します。

3.クコの実(ゴジベリー)…中国のなす科の植物クコから秋に採れる楕円形の小さな赤い実。中国では3000年以上前から漢方薬として用いられる。楊貴妃も口にしていた。日本では乾燥されたクコの実をそのまま食べたりシリアルに混ぜて食べる。緑黄色野菜に含むβーカロチンを含む。ビタミンAと同様に目の皮膚や粘膜を健康に保ち免疫を高める。

4.カカオ(パウダー)…メキシコや中央アメリカで生産されるアオイ科の植物でチョコレートやココアパウダーの原料です。紀元前1900年頃から飲料水として飲まれる。神への供え物、貨幣としても活用された。カカオ特有の成分であるテオブロミンは神経を過度に刺激することなく自律神経を調整し緊張をほぐします。叉中枢神経を刺激し思考力・集中力・記憶力を高める。

5.チアシード…メキシコ中部・南部が原産のシソ科の植物の実の種です。ブラックチアシードとホワイトチアシードの2種類あります。水を加えるとジェル状の塊になる。ヨーグルトやサラダ、冷製スープなどに水で戻したチアシードを混ぜ合わせて食べる。加熱せずそのまま水で戻して攪拌するのが良い。水を吸収して膨張するので満腹感が得られ食べ過ぎを予防できる。

6.ココナッツ…フィリップ、インドネシア、マレーシアで生産されるヤシ科の植物の実です。中の白い部分(胚乳)はココナッツミルクとして調理します。外皮は加工してロープやマットレスとして製品化されます。残りの外皮と胚乳の間にあるコプラはヤシ油として石鹼や潤滑油になります。マグネシウムやカルシウムなどミネラル成分が豊富でコレステロールに至っては全くない(糖質は含まれます)。ココナッツミルクは正に健康飲料です。

7.アサイー…ブラジル原産のヤシ科の植物の小さくて黒紫色の果実です。食べられる部分は果実全体の5%程度で栄養も集中する。フルーツと一緒にデザート感覚で食べたりスムージーにしたりする。色素であるアントシアニンはブルーベリーの46倍あり目の疲労を回復させる。

8.カムカム…ペルーのアマゾン川流域の熱帯雨林地域で生産される。フリモモ科の植物の紅い実です。日本では果実や粉末で手に入る。果実をそのまま飲んだり、牛乳に加えてヨーグルトのように少しゲル状になったものを食べたりゼラチンーで固めてゼリーにもします。お酢の代わりにサラダにかけるのも良い。ビタミンCがアセロラの2倍、レモンの60倍含まれ肌の美白効果が得られる。髪や爪を綺麗に保ちます。

9.ブロッコリースプラウト…スプラウトは5000年前から中国で穀物、豆類、野菜の種子を人為的に発芽させたもので新芽と茎の部分です。もやし、かいわれ大根などが同類です。ブロッコリースプラウトは名の通りブロッコリーの新芽のことです。ここ20年ほどの間に出回り始めた。きゅうり、卵、ツナ、昆布などと混ぜてサラダにして食べる。ポリフェノールの一種であるスルフォラファンはがんや動脈硬化以外にも食品の焦げを食べることによる血管の炎症を未然に防ぐ効果が期待されます。

10.麻の実(ヘンプ)…中国で太古の昔から五穀の一つとして数えられる(五穀は他に黍(きび)、禝(あわ)、麦、豆)。アサ科の植物の実。七味唐辛子の原料でもあり主にスパイスとして用いられる。実のままサラダに振りかけたり、粉末にしてヨーグルトやアイスクリームにかけて食べる。大豆製品などの高たんぱく質食品を食べるとアレルギー症状が出る人もいるが低刺激性たんぱく質のため心配がない。

自然保護などに配慮した食品で数千年以上前から栽培される食品の為自然由来のオーガニック食品や特定の栄養成分が豊富なことから健康に配慮して作られた健康食品に近い食品と言えます。美容や環境問題を意識するヴィーガン食品にほぼ並ぶ為、ヴィーガンやベジタリアンの人々にも受け入れられています。日本でもコストコなどがスーパーフード食品

をいち早く取り入れ販売しています。

 穀物は貯蔵して長く持たせることができ輸送も楽であり大量に生産することも可能である為に昔から主食として用いられてきました。また米のない時には少ない米に混ぜて食べてもいました。

 11月23日は勤労感謝の日です。この日は「人々が勤労を尊び、米の生産を祝い、国民が互いに感謝し合う日」として法律で制定された日です。米・麦・粟・豆・きび(或いは稗(ひえ))などの穀物がより豊かに実ったことに感謝する日であった訳です。収穫米を神にささげて翌年も良い米が作れるように祈禱したのです。今でこそ雑穀とまで言われるようになった五穀ですが米がそれほど普及していない時代には貴重な食糧として重宝されていたのです。

 スーパーフード協会は雑穀に関しても雑穀スーパーフードなるものを定めています。白米の代わり主食として食べていただけあってプライマリースーパーフード10にも負けず劣らず非常に栄養価が高い食品です。全部で11品目あります。

(雑穀スーパーフード)

1.アマランサス…ヒユ科ヒユ属の植物。ギリシャ語の花は萎れることはないという意味の ”アマラントス” が名前の由来で環境の変化に強く干ばつにも強い植物です。紀元前年6世紀頃から南アメリカで栽培される。世界保健機構(WHO)では未来の植物と評されNASAの宇宙食にも採用される。とうもろこしや豆類に匹敵する主食であった。茹でたり焼いたり熱を加えてパスタや和え物にして食べる。水分を吸うとプチプチとして食感が楽しめるので白米と一緒に炊くとよい。足りないミネラルも補給できる。

2.キヌア…ヒユ科アカザ亜科アカザ属の植物。数千年前より南米アンデス山脈の高地にて食用として栽培される。『母なる穀物』と呼ばれる。ざるに入れて水で泡立たなくなるまで洗い苦みを取ってから2倍の水で炊く。茹でてサラダにしてもよい。

3.稗(ひえ)…イネ科ヒエ属の植物。縄文時代から食べられる日本最古の穀物とされる。寒さに強くクセがない。冷めるとパサつくので団子、ケーキに入れて食べるとよい。食物繊維が白米の8倍入っている。

4.粟(あわ)…イネ科エノコログサ属の植物。中央アジア(アジア中央部の内陸の地域)、アフガニスタン、インド、バングラデシュ、パキスタン、ネパール、ブータンが原産国です。縄文時代から栽培され稗(ひえ)と並び日本最古の穀物です。マグネシウムは白米の5倍含む。水加減を2~3倍にして炊くとジェル状になりグラタンに入れるとよい。

5.きび…イネ科キビ属の植物。新石器時代にはヨーロッパで栽培される。茎の先に20cm程度の穂ができ垂れ下がり黄色い実がなることから黄味が転じてきびと名付けられる。甘みがあるので団子や菓子として食べる。昔は岡山県の銘菓である吉備だんごの原料であった。

6.高きび…イネ科モロコシ属の植物。もっちりして香ばしく大粒である。ポリフェノールを含み赤茶色である。ミートミレットとも言われることからもハンバーグやミートボールに混ぜてお肉として食べるとよい。

7.はと麦…イネ科ジュズダマ属の植物。インドネシア半島辺りが原産である。皮膚に塗布すると保湿効果、美肌効果が得られます。中国では漢方薬や薬膳料理として用います。香ばしくコクがあるのでシリアル製品やお茶として食させる。

8.そば…タデ科ソバ属の植物。中国の四川省や雲南省などの中国南部が原産国です。日本では縄文時代から食べられる。食べ始めた当初は湯でこねて団子状にしそばがき、そばもちとして食べた。植物の実の中にある粉を小麦粉をつなぎとして水で溶き食べる。

9.赤米…イネ科イネ属の植物。古代中国から伝わったので古代米と言われる。縄文時代から明治時代にかけて米の代わりに食べた。果皮に赤い色素を含む。でんぷん質が白米に比べると多く、炊くとパサつく。

10.黒米…イネ科イネ属の植物。古代米の一種です。赤ワインにあるアントシアニン色素を含み黒紫色です。中国狭西省原産で2000年以上前から栽培される。張騫(ちょうけん)という人物が発見し食べて出世したことから出世米として重宝される。楊貴妃も好んで食べたとされる。

11.大麦…イネ科オオムギ属の植物。紀元前8500年頃中央アジアで栽培が始まる。縄文時代に日本に伝わる。穂の形状により二条、四条、六条、ハダカムギ、野生オオムギに分かれる。白米と混ぜて食べた。明治時代にはビールの原料として生産される。パンや味噌、焼酎の原料でもある。

 どの食品もプライマリースーパーフード10に劣らず長年にわたり主食としての米や漢方薬として利用されています。抗酸化作用のある食品の色に関係するポリフェノールやミネラルなど体を作る上で重要な栄養成分も非常に豊富で昔の人々が食糧がない中でもいかにバランスのよい食事を摂っていたのかが伺えます。

粥にして食べる胃腸に優しい春の七草と良運をうんと呼び込む” ん” の付く冬の七草。

かぼちゃ

1月7日は七草の節句で季節の変わり目とされます。年末年始やお正月を終えて胃腸や体を休める為にまた無病息災の願いを込めて春の七草を粥として食べます。これも若草の生命力を取り入れる意味があります。

(春の七草)

1.ホトケノザ…キク科の植物。名前から縁起が良いとされる。炒めもの、天ぷら。

2.ゴギョウ…キク科の植物。仏の体を表す。お茶。

3.ナズナ…アブラナ科の植物。三味線のばちに似ていることからぺんぺん草と呼ぶ。撫でて汚れを払うとされる。目薬。

4.セリ…セリ科の植物。名前から競い勝つ(せりかつ)となる。和え物、おひたし。

5.ハコベラ…ナデシコ科の植物。「繫栄してはびこる。」と考えられる。薬。

6.スズシロ…アブラナ科の植物。大根の仲間。汚れのない純白さを表す。根にはジスターゼやアミラーゼなど消化を助ける酵素が、茎にビタミンCやビタミンAが豊富です。

7.スズナ…アブラナ科の植物。カブの仲間。神を呼ぶ鈴とされる。

 冬至は1年で最も日の出から日の入りまでの時間が短い日です。翌日になると日中の
時間が少しずつ長くなることから太陽が復活する日とされました。冬至には冬至の七草を食べて良い運気をたくさん呼び込みのが良しとしました。そこで ”ん”の2回つく食べ物を食べ ”運” を上昇させようとしたのです。

(冬至の七草)

1.南瓜…原産は南北アメリカのウリ科の植物の果実。ビタミンCを含み風邪予防に最適な食材として食べられていた。昔は食べ物が豊富にはなく4月から9月にかけて収穫できる南瓜を保存しておき食べていました。 “なんきん” とも言います。

2.うんどん…小麦粉を練って長く細く切ったある程度の幅と大きさをもつ麵または料理のこと。もともとは中国のお菓子で小麦粉の団子に餡を入れて煮たもの。

3.蓮根…縄文時代にはすでにあったとされる。ハスの根を食用として肥大化した食物。生産量、出荷量ともに茨城県が日本一です。水分は根の50%で煮物、天ぷらにして食べる。

4.寒天…天草やオゴリノなどの藻類の粘液質を凍結し乾燥した食品。ゼラチンは動物の皮や骨、腱などをつなぐコラーゲンから出来ているので異なるものです。古くは水にさらしてそのまま食べていた。ある日ところてんを外に出しておいたところ冬の寒さで凍り乾燥したことから寒天として和菓子に使われるようになる。

5.人参…中央アジア原産のセリ科の植物。西洋人参の一種である根の長さが15cm~20cmの円錐状の『五寸にんじん』が流通の大半です。

6.銀杏…ギンナンノキとも呼ばれる中国原産の植物の種子です。食用や漢方薬として用いられる。2億年以上前から生育していると考えられ ”生きた化石” の木と言われる。

7.金柑…中国長江中流地域で栽培されるミカン科の植物の果実です。剪定に強く観葉植物としても活用される。甘酸っぱくてほろ苦い味がするので甘露煮、乾燥させて砂糖漬けにしてドライフルーツにもする。

食べる上で気をつけてほしい一番根本となる6つの約束。

 健康によいものをご紹介してきましたがもう一つ忘れてはならない事があります。それはどのように食事を摂るかということです。例えばどんなに美味しいものでも風邪気味や体調不良の時には美味しいとは感じずらいものです。また心ここに非ずの気持ちで食べたとしても栄養はしっかりと体に吸収しません。ではどうしたらよいのか食事を摂るうえで気を付けて頂きたい項目がいくつかありますので取り上げてみます。

1.大勢で楽しく食事をする。…賑やかに楽しく時には雑談をしながら食べる。環境や雰囲気が良い状態の中で食べればスムーズに消化吸収して気持ちも高揚し何を食べても美味しくなります。
2.旬のものを食べる。…季節感を大切にして旬の食材のを取り入れた食品を摂ることで個々の食材のもつ生命力を十二分に吸収できます。無農薬栽培や有機栽培された食品を積極的に摂るのが理想です。ジャンクフードなど出来合いのものは機械的に製造量産された食品がほとんどであり良い気を取り入れることは難しいと言えます。自分の手で作った手作りメニューを心がけてましょう。
3.空腹をさける。…食べたい気持ちを抑えて我慢することは健康の上でもあまり良いとは言えません。ストレスは陰の運気を引き寄せてしまい心身ともに悪い影響を与えます。ある程度お腹がいっぱいの状態を持続することで食べ過ぎや過食に陥ることもなくダイエット効果も期待できます。
4.バランス良く食べる。…同じ様な食べ物ばかりを食べれば当然のことながら栄養が偏り必要とされる栄養素をバランス良く取ることができません。敷いては体調不良の原因にもなりかねません。おまけに同じような気を吸うことで体の中で気が滞りがちです。栄養のバランスを考え気をなるべく活性化させましょう。
5.ゆっくりと食べる。…やけ食いや早食いも必要な栄養を体に十分に取り込めません。ゆっくりと食べると気を余すところなく取り入れられパワーチャージも十分にできます。
6.食後にデザートを食べる。…甘いものは幸せをもたらす豊かさの象徴です。補充・余剰の意味もあり良い気をもたらすのもスイーツです。糖分の過剰摂取でカロリーオーバーは論外ですが、適度に糖分を吸収して脳にエネルギーを与えましょう。脳はリラックスし気分も落ち着きます。

 食べるという行為は最初に食べる対象となる食物を目で捉えることから始まります。その食物の色や形を認識しそれがどのような食物なのかを脳で判断します。次に匂いを嗅ぎます。つまり食物を鼻で捉えます。食物がどのような匂いをまとっているのかを見るのです。ここでやっと口に食物を入れます。口に入れて食物はどのような味がするのかを舌で捉えます。同時に食物を歯でかみ砕きながら音を感じます。つまり耳で捉えます。食物が美味しそうな音を立てているのを嚙みしめながらやっぱり美味いと感じます。また疲れた時には甘いものが欲しくなり、お腹すくと白米が食べたい、パンをかじりたいとなるのは生理的に “食べたい” という欲求です。それだけではなく昔なつかしい味というのは誰にも一つや二つはあります。要は経験がこの食物は美味しいと感じさせるのです。

 知らず知らずのうちに私たちは時間にかまけて食事の大切さを見過ごしがちです。「とりあえず食べなさない。」「話はあとでいいから先ずお食べ。」「食べることは生きること。」等々皆さんは言われたことがありませんか。このように食事がいかに重要なものかを私たちは誰に教わるわけでもなく、自然のうちに体得しているのではないでしょうか。

 栄養学的にもたんぱく質、脂質、炭水化物は三大栄養素、それにビタミンとミネラルを合わせて五大栄養素は必ず取り入れるべき栄養であり不足すれば体の機能不全に陥るのです。

 ここ最近環境問題が大きく取りざたされています。それに伴って健康食品やオーガニック食品など体に優しく環境にも優しい食品が注目を集めています。ここで今一度自分の食事内容を振り帰るチャンスと考え直してみてはどうでしょう。

 未来を見据えて家庭の食卓の見直しを計ってみるのもいいかもしれません。

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